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プーアル茶を淹れる茶器入門:蓋碗ひとつから始めよう

お茶を淹れるにはたくさんの道具をそろえなければならないと思っている人も多いのですが、実はプーアル茶を淹れるのに必要なのは、基本的な道具がいくつかあるだけです。最小限から始めて、興味がわいてきたら少しずつ買い足していきましょう。

欠かせない四つ

1. 湯沸かしポット

プーアル茶には95~100°Cの熱湯が必要なので、お湯を沸騰させられるポットが第一歩です。温度調節機能付きの電気ケトルは、温度を設定して保温もできて便利です。ステンレスでもガラスでもかまいません。お湯ににおいが移らない素材を選びましょう。

2. 蓋碗

蓋碗はプーアル茶を淹れるのにもっとも万能な道具です。選ぶときのポイントは次のとおりです。

  • 容量:110~150ミリリットルがもっとも使いやすく、1~2人で飲むのにちょうどよい大きさです。
  • 素材:白磁がもっとも一般的で、においを吸わず、茶湯と葉底がよく見えます。
  • 縁が外側に反っている:碗の口の縁が外側に反った蓋碗は、注ぎ出すときに熱さを感じにくくなります。
  • ふたがぴったり合う:ふたと碗の口がぴったり合いつつ、茶湯が流れ出るすき間を少し残せること。

3. 茶海(公道杯)

蓋碗の茶湯をいったん茶海に移してから各杯に注ぎ分ければ、どの杯も同じ濃さになります。ガラスの茶海は湯色を楽しめるので、プーアル茶にぴったりです。

4. 茶杯

容量30~60ミリリットルほどの小さな杯で、少しずつひと口ひと口味わえます。白磁の杯はもっともよく湯色が見えます。自分の好きな杯を一つ選ぶのもよく、お茶を飲む気分がいっそう良くなります。

あると便利な道具

茶こし

茶海の上に置いて、茶湯に混じった細かな茶殻をこします。プーアル茶は崩すときにどうしても粉が出るので、茶こしがあれば茶湯がよりすっきりします。

茶針、茶刀

餅茶や磚茶を崩すための道具です。茶針は細長くとがっていて固く圧されたお茶に向き、茶刀は平たくてゆるめに圧されたお茶に向いています。餅茶の縁から斜めに差し込み、茶葉の層に沿ってそっと崩します。龍珠やティーバッグならこれは必要ありません。

茶盤や茶巾

茶盤はこぼれたお湯を受け、茶巾はさっと茶器を拭いて、テーブルの上を清潔に保ちます。

タイマー

スマートフォンのタイマーで十分です。お茶を淹れ始めたばかりの頃に秒数を記録すれば、すぐにリズムがつかめます。

電子はかり

茶葉の量を正確に把握したいなら、0.1グラム単位で量れる小さなはかりが役立ちます。龍珠なら一粒8グラムなので、量る必要はありません。

一歩進んだ選択

  • 紫砂壺:熟茶や年数を経た生茶に向いていて、保温性がよく、茶湯が柔らかくなります。詳しくは紫砂壺とプーアル茶をご覧ください。
  • 煮出し用のポット:年数を経た生茶や熟茶は煮出して飲むこともでき、茶湯にいっそう厚みと甘みが出ます。
  • 陶器の壺:崩した散茶を保管します。

オフィス版

オフィスなら、マグカップと三角ティーバッグがあれば十分です。茶葉で淹れたいなら、茶こし付きの飄逸杯(ワンタッチティーポット)かガラスのティーカップを用意すれば、急須に近い感覚で扱えて、使った後も洗いやすいです。

茶器の洗い方

  • 使ったらすぐに熱湯ですすぎ、伏せて乾かします。
  • 磁器やガラスは中性洗剤で洗い、熱湯でしっかりすすぎます。
  • 紫砂壺には洗剤を使わないこと。
  • 茶渋は重曹で軽くこすって落とせます。

予算の配分

始めたばかりの頃は、次のように予算を配分するとよいでしょう。

  • もっとも投資する価値があるもの:使いやすい蓋碗と、お湯を沸騰させられるポット。この二つが一煎一煎のお茶の質を決めます。
  • まずは簡単にすませてよいもの:茶海や杯は、家にある白磁やガラスの器で十分です。
  • 後から買えばよいもの:紫砂壺、煮出し器、さまざまな茶寵や飾りものは、興味がわいてから少しずつ。

ひとりの茶席

ひとりでお茶を飲むなら、大げさな道具立ては要りません。110ミリリットルの蓋碗、小さな茶海、杯がひとつ、そして龍珠を一粒。これで立派な茶席になります。好きな音楽をかけて、30分を自分のために使えば、とてもよい休憩になります。

ゼロからそろえる買いものリスト

段階 道具 用途
第一歩 湯沸かしポット、110~150ミリリットルの白磁の蓋碗、公道杯、茶杯2~4個 茶葉で淹れて、湯色をはっきり見られる
第二歩 電子はかり(0.1グラム)、タイマー、茶こし 一煎一煎を安定させ、再現できるようにする
第三歩 茶刀か茶針、陶器の壺か紙の缶 お茶を崩し、崩したお茶を小分けにする
一歩進んで 紫砂壺、煮出し用のポット、温湿度計 熟茶と古い茶、煮出し、お茶の保管

白磁の良さ

始めたばかりなら、内側が白い蓋碗と杯を選ぶことをおすすめします。白磁はにおいを吸わず洗いやすく、湯色がもっともよく見えます。新しい生茶の黄緑色、熟茶の紅く濃い色、老生茶の琥珀色が、白磁の中ではひと目でわかります。審査員が使う審査用の杯と碗もすべて白磁で、理由は同じです。方法は審査員のようにプーアル茶を味わうをご覧ください。

お茶を崩す道具

一枚まるごとの餅茶を買うつもりなら、茶刀と茶針は欠かせません。ゆるめの餅茶には茶刀を、固く圧した鉄餅や磚茶には茶針を使います。崩す手順と手つきはプーアル茶の餅茶の崩し方にあります。

茶器のサイズの選び方

  • 蓋碗:110~150ミリリットルがもっとも万能で、8グラムの龍珠一粒にちょうどよい大きさです。手の小さい人は100~110ミリリットルのほうが扱いやすいでしょう。
  • 公道杯:容量は蓋碗より少し大きめ、たとえば150~200ミリリットルあれば、一煎分がまるごと入ります。
  • 茶杯:30~60ミリリットル。一煎のお茶を2~3人で分けられます。
  • 湯沸かしポット:0.8~1.2リットル。午後いっぱいお茶を淹れても足ります。

予算の目安

入門用の蓋碗、公道杯、杯4つ、湯沸かしポットのひとそろいなら、費用は1,000~2,000元以内に抑えられます。電子はかり、茶こし、茶刀といった小物は、それぞれ数百元でとても使いやすいものが手に入ります。一度に全部そろえる必要はありません。まずはいちばんよく使うものをいくつか買い、必要に応じて少しずつ買い足していきましょう。

よくある質問

茶器はセットでなければいけませんか? いいえ。好みに合わせて素材や色の違う茶器を組み合わせれば、かえって個性が出ます。

ガラスの茶器はプーアル茶に向いていますか? 向いています。とくに熟茶なら、紅く濃い湯色を楽しめます。ガラスは熱が逃げやすいので、緊圧茶を淹れるときは最初の数煎を少し長めにするとよいでしょう。

電子はかりは必ず買うべきですか? 必ずしもそうではありませんが、あれば毎回の茶葉の量を一定にでき、自分の好きな濃さを見つけやすくなります。龍珠は一粒8グラム、ティーバッグは1包で一回分なので、量る必要はありません。

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