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七子餅と357グラム:餅茶1枚の重さはどこから来たのか

茶葉店で伝統的なプーアル茶の円い餅茶(へいちゃ)を手に取ると、包装に「正味量357グラム」と書かれていることがよくあります。中途半端な数字ですが、半世紀以上使われ続け、新しく作られるお茶にもそのまま採用されています。実はこれは二つの歴史が重なった結果です。一つは清代の「7枚で一筒」という古いしきたり、もう一つは20世紀の輸出用包装から割り出された重さです。

清代のしきたり:七円を一筒とする

「7枚で一筒」という伝統は清代までさかのぼります。1729年(雍正7年)に普洱府が設置されると、朝廷は雲南の茶の売買と課税を管理するようになりました。『大清会典事例』の記載によると、雍正13年(1735年)に雲南の茶は「七円を一筒とし、重さ49両」と定められ、筒を単位として茶引(茶の取引許可証)を発行し、茶税を徴収しました。

この規定に従えば、円茶1枚はおよそ7両です。清代の「両」と現在のメートル法との換算は単純ではなく、算出方法も人によって異なります。確かなのは、清代の1枚と今日の357グラムは同じ数字ではないということです。7枚一筒という「形」は清代から受け継がれましたが、357グラムという「重さ」は後になって決まったものです。

清末から民国初期にかけては茶の形が多様になり、たとえば円茶より一回り小さい「小五子円茶」も登場しました。民国初年には、各地の茶業商会が餅茶の重さを改めて統一しようとしたこともあります。プーアル貢茶と清代の茶政についてはプーアル貢茶をご覧ください。

357グラムはどう計算されたのか

最もよく知られ、筋の通った説明は、1959年以降の輸出用包装に関係するものです。

  1. 1959年から、中国では1斤=500グラムの市制に統一されました。
  2. 当時輸出されたプーアル茶は「件」を輸送と取引の単位としており、1件は約30キロでした。
  3. 1件に12筒、1筒に7枚、合わせて84枚が入ります。
  4. 30,000グラム ÷ 84枚 ≈ 357.14グラム、整数にすると357グラムです。

別の角度から見てもきれいに収まります。1筒7枚 × 357グラム ≈ 2,500グラム、つまり2.5キロで、ちょうど5斤です。『雲南省志』も七子餅について「7枚を合わせて約2.5キロ」と記しています。つまり357という半端な数字は、きりのよい「件」と「筒」から逆算して割り出されたものなのです。

件と筒の包装方法(竹の皮で筒を包み、12筒で1件)はプーアル茶の包装の読み方で写真とともに説明しています。

なぜ「七子餅」と呼ぶのか

1950年代、プーアル茶は国営茶工場で生産されるようになり、円い餅茶は「中茶牌円茶」の名で販売されました。これがコレクターの間でいう印級茶です。1970年代初めになると、雲南の茶葉輸出入公司が輸出促進のため「円茶」を「餅茶」と呼び替え、「七子餅茶」という名称で、それまでの中茶牌円茶に取って代わらせました。

改名の年には二つの説があります。一説は1970年(中国語版ウィキペディアが書籍『経典普洱』を引用)、もう一説は1972~1973年ごろです。「1970年代初め」と書くのが無難でしょう。

なぜ「七子」なのかについては、7枚一筒の古い規格を受け継いだことに加え、「七」は中華圏の習俗で縁起のよい数字であり、「七子」には子宝に恵まれ福が多い、一家団欒といった意味もあるため、贈答品の名前にふさわしかったという説が茶業界でよく語られます。これは言い伝えであり、正式な命名の文書は残っていません。

七子餅の時代は、7542、7572、8582といった4桁のマーク番号(嘜号)が登場した時代でもあります。この話は号級・印級・七子餅:古いプーアル茶の三つの時代と7542、8582、7572:プーアル茶の代表的なマーク番号の物語で読めます。

七子餅=古いお茶ではない

「七子餅」は規格と名称であって、年代を表すものではありません。1970年代から今日まで使われ続けており、新しく圧した357グラムの円い餅茶も七子餅と呼ばれることがよくあります。包装に七子餅とあっても、年代は製造日やロット番号で確認する必要があり、名称だけで判断することはできません。

現在はほかにどんな重さがあるか

357グラムは最も伝統的な規格ですが、今日のプーアル茶はこれだけではありません。

形 よくある重さ 説明
円い餅茶 100グラム、200グラム、357グラム、400グラム、500グラム 小さな餅茶は贈り物や試飲に便利。1キロ以上の大きな餅茶もある
沱茶(トウチャ) 100グラム、250グラムなど お椀型。下関沱茶が代表格
磚茶(たんちゃ) 250グラム、1キロなど 四角形で積み重ねやすい
龍珠、小沱茶 1粒5~10グラム 1粒で1回分、茶葉をほぐす必要がない
ティーバッグ 1袋2~3グラム前後 細かい茶葉を袋詰め。いちばん手軽

それぞれの形の特徴は餅茶・磚茶・沱茶・龍珠・散茶をご覧ください。古韻堂の氷島老寨 龍珠は1粒8グラムで、1粒がちょうど1回分。まさに「茶葉をほぐさなくてよい」現代の規格です。

今日の357グラムの意味

輸出はとうに1件30キロ単位では行われなくなりましたが、357グラムが残っているのは、一つにはコレクションと取引の習慣のためです。同じ銘柄を毎年同じ重さで作れば、価格の比較や筒・件単位の計算がしやすくなります。もう一つには、それがプーアル茶の「標準的な姿」になっているからです。357グラムの円い餅茶を見れば、茶好きはそれが伝統規格のプーアル茶だとすぐにわかります。

よくある質問

なぜ1枚が350グラムではなく357グラムなのですか? 357グラムは輸出用包装から逆算した数字です。1件約30キロ、12筒、1筒7枚で計84枚、30,000グラムを84で割ると約357グラムになるため、わざと整数を選ばなかったわけではありません。

七子餅という名前はどうやって生まれたのですか? 1970年代初め、雲南の茶葉輸出入公司が輸出向けに「円茶」を「七子餅茶」と改称しました。改名の年については1970年説と1972~1973年説があります。「七子」は7枚一筒の古い規格を受け継ぐとともに、縁起がよく団欒を表す意味もあります。

清代の七円一筒の規定とは何ですか? 『大清会典事例』によれば、雍正13年(1735年)に雲南の茶は円茶7個を一筒とし、一筒の重さを49両とすることが定められ、筒ごとに茶引を発行して課税しました。1枚は約7両で、今日の357グラムとは異なります。

今はほかの重さもありますか? あります。円い餅茶では100グラム、200グラム、400グラム、500グラムがよく見られ、沱茶は100グラム、龍珠は1粒約5~10グラム、ティーバッグは1袋2~3グラム前後が一般的です。

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