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革登:茶王樹と新発寨

革登は古六大茶山の中で最も小さな山ですが、ほかの茶山にはない記録を持っています。清代の文献に、ここに「茶王樹」が一本あるとはっきり書かれているのです。この木はとうになくなりましたが、その物語によって革登は茶の歴史に名を残しました。

革登山はどこにあるか

革登は雲南省西双版納州勐臘県象明イ族郷にあり、倚邦と莽枝の二つの茶山に挟まれています。今日の茶園の多くは象明郷安楽村の範囲内にあります。茶業界でよく言われるのは、革登は南に川を隔てて基諾山(攸楽)と向かい合い、東は孔明山に連なっているということです。

「革登」は一般にプーラン語で「とても高い場所」という意味だとされています。また、名前を孔明(諸葛亮)の南征の伝説と結びつけ、孔明がここで鐙(あぶみ)を落とし、「馬鐙」の音が変わって革登になったとする説もあります。地名の伝説はどこにでもあるので話半分に聞いておくとよく、プーラン語の解釈のほうがよく引用される説です。

革登茶山の面積は約150平方キロで、古六大茶山の中で最も小さく、残っている古茶園の面積も最も少ない山です。各方面の推計には大きな差があり、500畝未満という説から、一つの村だけで1,000畝あるという説までさまざまですが、確かなのは、革登の古い茶樹はまばらに分布していて、蛮磚や易武のようにひと続きにはなっていないということです。

革登の茶王樹の物語

道光年間の『普洱府志』と阮福の『普洱茶記』は、どちらも同じことを記しています。革登山には周りの茶樹よりも大きな茶王樹があり、地元の人々は茶摘みの季節になると、まず酒を持ってこの木を祀ってから摘み始めた、というのです。

これは古六大茶山の中で、清代の正式な文献に記録された唯一の茶王樹です。民間にはさらに多くの話が伝わっています。

  • 孔明が植えた:茶農家はこの木を孔明が植えたものと信じ、ことのほか敬っていました。
  • 驚くべき収量:春茶の一季だけで、乾燥茶葉が一担(てんびん棒で担ぐ一荷)も作れたと伝えられています。
  • 祀る伝統:毎年春茶の摘み始めの前には、近隣のいくつかの茶山の茶農家もこの木を祀りに来ていました。

この茶王樹はとうに枯れており、正確な年代については説が分かれますが、一般にその場所は八角樹寨の近くとされ、根が朽ちた後に残った大きな穴を今でも見ることができます。とうに消えた一本の木が、地方志に書き記されたことで、かえって革登で最も有名な「名所」になったのです。雲南のほかの有名な茶王樹については雲南の茶王樹をご覧ください。

革登の栄枯盛衰

革登が最も栄えたのは清の乾隆年間で、茶業界ではよく、当時の革登老寨には200~300戸の家があり、茶園の面積もかなりのものだったと言われます。咸豊年間に隣の莽枝で動乱が起きると革登もそのあおりを受け、人口の多くが離散しました。清末から民国初期にかけて、老寨にはほとんど人が住んでいなかったといいます。

この歴史も、革登の古茶園が少ない理由です。人が去り、茶園が荒れ、多くの古い茶樹が森の中に埋もれていきました。今日革登で見られる古茶樹は、雑木や竹林と一緒に生えていることが多く、濃い野山の気配をまとっています。六大茶山全体の浮き沈みについては、六大茶山の栄枯盛衰でより詳しい流れを紹介しています。

新発寨と直蚌はどこにあるか

今日、革登茶といえば最もよく聞くのは二つの村の名前です。

  • 新発寨:象明郷安楽村に属し、革登茶区に入るための中継地点で、車はここまで入れます。新発寨と近くの新酒房一帯は、革登の現在の主な産茶区の一つです。
  • 直蚌:同じく安楽村に属し、新発寨から歩いて約40分の場所にあります。直蚌の古茶園は革登で最もよく保存されたひと区画とされ、茶樹は比較的大きく、市場の「革登古樹」の多くはここで採れたものです。

どちらの村も大きくなく、生産量が限られているため、革登茶は市場であまり見かけません。

革登茶の味わい

革登茶の大葉種は芽が太く、白毫が多いため、地元の人は「大白茶」と呼んでいます。飲んだ印象はおおよそ次のとおりです。

  • 香り:花や果実の香りがはっきりしていて、杯底の香りがよく残ります。
  • 味わい:苦渋は目立たず、苦みの中に甘さがあり、茶湯はなめらかです。
  • 山の趣:茶好きはよく、革登茶は「野山の香り」が豊かで、喉に清涼感があると言います。
  • 回甘:早く訪れ、生津もよく感じられます。

生産量が少ないため、正真正銘の革登茶を手に入れるのは簡単ではありません。その個性を感じたいなら、倚邦や莽枝と並べて飲んでみましょう。110ミリリットルの蓋碗にそれぞれ6グラム、沸騰したお湯で淹れ、最初の3煎は10秒で注ぎ出して、香りの高さと野山の香りの濃さを比べます。新茶の淹れ方は若い生茶の淹れ方を参考にしてください。

よくある質問

革登の茶王樹は今もありますか? もうありません。茶王樹はとうに枯れており、今は根が朽ちた後に残った大きな穴があるだけです。

革登は六大茶山の中で最も小さいのですか? はい。革登の面積は約150平方キロで、古六大茶山の中で最も小さく、古茶園も最も少ない山です。

革登茶と倚邦茶はどう違うのですか? 倚邦は小葉種の繊細な香りと甘さで知られています。革登は大葉種が中心で、芽が太く、野山の香りがよりはっきりしています。倚邦の紹介は倚邦と曼松をご覧ください。

直蚌茶は革登茶に含まれますか? 含まれます。直蚌は革登茶山の村で、象明郷安楽村に属し、革登の古茶園が最もよく保存されている場所です。

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