用語:外形と葉底の言葉——緊結・顕毫・肥嫩・柔軟・活性・炭化
乾いた茶葉と葉底は、審評の中で目と指で判断する二つの項目です。香りや味の言葉よりずっと具体的なのは、目で見て手で触れられるからです。この言葉を覚えれば、商品写真を見るときも、審評の表現を読むときも、ずっと自信が持てるようになります。
外形の言葉
緊結(締まって固い)
どんなもの:条索が固く巻かれ、しっかりしていて重みがあり、ゆるんでいないこと。
何を示す?:揉捻が十分で、原料の若さが比較的よいこと。雲南大葉種は葉が大きいので、条索はたいてい小葉種よりふっくら太く、緊結は同じ種類の原料と比べての話です。
反対語:粗鬆(条索がゆるく、巻きが締まっていない。多くは原料が硬いか揉捻が軽いため)。
例:春茶の散茶。条索が一本一本しっかり巻かれていて、手に取ると同じ体積の太く硬いお茶より重い。これが緊結です。
肥壮・壮実(太くたくましい)
どんなもの:条索が太く、ふっくらしていて重みがあること。雲南大葉種の典型的な特徴です。
例:大葉種の晒青毛茶。条索が太く長く、芽がふっくら大きい。これを「条索が肥壮」と言えます。
顕毫(毫が目立つ)
どんなもの:白毫がはっきり見えること。生茶の芽は銀白色の産毛を帯び、熟茶は発酵後に芽が金色になり、「金毫顕露(金の毫が現れている)」と言います。
何を示す?:芽の割合が高く、原料が若いこと。国家規格が熟茶の散茶の高い等級を説明するときも、外形の表現で芽毫が強調されています。
例:熟茶の宮廷散茶。細かな金色の芽がびっしり。これが「金毫顕露」です。
匀整・匀斉(そろっている)
どんなもの:大きさ、長さ、太さがそろっていて、細かいくずが少ないこと。
匀整と匀斉の違い:意味は近く、よく入れ替えて使われます。細かく分けるなら、匀整は乾いた茶葉全体の均一さ寄り、匀斉は葉底によく使われ、葉の大きさや若さ・硬さがそろっていることを指します。
反対語:欠匀、花雑(大きさがまちまちで、若い葉と硬い葉が混じっている)。
端正・鬆緊適度(形が整い、締まり具合が適度)
どんなもの:緊圧茶の外形の標準的な用語です。端正は形が整っていて縁が欠けていないこと、鬆緊適度はゆるすぎずきつすぎずに圧延されていることを指します。
例:357 g の七子餅一枚。丸い形が整い、厚さが均一で、縁からかすが落ちず、ほぐすときに力も要らず崩れもしない。これが端正で鬆緊適度です。
油潤・烏潤(つやがある)
どんなもの:乾いた茶葉の色に自然なつやがあり、乾いて枯れた感じではなく潤って見えること。
反対語:枯暗、乾枯(つやがない。多くは原料が硬いか、保管が乾燥しすぎているため)。
葉底の言葉
肥嫩(ふっくら若い)
どんなもの:葉底の芽と葉が肉厚でやわらかく、葉肉が豊かなこと。
何を示す?:原料の若さが高く、成分が豊富なこと。
例:淹れた後の葉底。芽はふっくら大きく、葉は厚くやわらかく、つまむと肉感がある。これが肥嫩です。
柔軟(やわらかい)
どんなもの:葉底の手触りがやわらかく、硬くももろくもないこと。
反対語:粗硬(葉が古く繊維が多い)、硬脆(乾燥温度が高すぎたか、熟茶が炭化している可能性)。
活性(いきいきとした張り)
どんなもの:茶好きがよく使う言葉で、葉底がやわらかく弾力があり、色がいきいきとしていて、葉にまだ生命力があるように見えることを指します。指で押すと戻り、こすってもすぐには崩れません。
何を示す?:原料がよく、製茶で葉を傷めていないこと。
例:古樹の春茶を十煎淹れても、葉底がまだ黄緑でいきいきとしていて、つまむと戻ってくる。茶好きは「葉底の活性がとてもいい」と言います。
紅梗紅葉(赤い茎・赤い葉)
どんなもの:生茶の葉底に赤褐色の茎や葉が現れること。
何を示す?:生葉を殺青前に長く置きすぎた、押しつぶされた、あるいは殺青の温度が足りず、葉の中の成分が先に酸化したこと。少量ならよくあることですが、割合が高いと味に影響します。
焦斑・焦辺(焦げ斑・焦げた縁)
どんなもの:葉に黒い焦げた点がある、または葉の縁が黒く焦げていること。
何を示す?:殺青の温度が高すぎたか炒りむらがあったことで、飲むと煙や焦げのような味がすることがあります。
炭化
どんなもの:熟茶の葉底が黒く、硬く、弾力がなく、こするとすぐ粉々に砕けることさえあるもの。
何を示す?:渥堆発酵が行き過ぎ、葉の繊維が過度に分解されたこと。炭化した熟茶は水色が暗く、味が薄く、焦げたような味がすることもあります。
発酵が重いこととの違い:発酵が重い熟茶は葉底の色が濃いものの、やわらかさと弾力が残っています。炭化は硬く、もろく、弾力がありません。
対照表
| 言葉 | 使う対象 | ポジティブかネガティブか |
|---|---|---|
| 緊結 | 乾いた茶葉 | ポジティブ |
| 肥壮 | 乾いた茶葉 | ポジティブ |
| 顕毫 | 乾いた茶葉 | ポジティブ |
| 匀整・匀斉 | 乾いた茶葉、葉底 | ポジティブ |
| 油潤 | 乾いた茶葉 | ポジティブ |
| 肥嫩 | 葉底 | ポジティブ |
| 柔軟・活性 | 葉底 | ポジティブ |
| 粗鬆・枯暗・花雑 | 乾いた茶葉 | ネガティブ |
| 紅梗紅葉・焦斑 | 葉底 | ネガティブ |
| 炭化・硬脆 | 葉底 | ネガティブ |
乾いた茶葉と葉底の見方の全体は、乾いた茶葉を見ると葉底を見るをご覧ください。
よくある質問
緊結とは? 条索が固く締まって巻かれていることで、揉捻が十分で原料が比較的若いことを示します。
顕毫とは? 白毫がはっきり見えることで、生茶は銀白色の芽毫、熟茶は金色の芽毫。芽の割合が高いことを示します。
葉底に活性があるとは? 葉底がやわらかく弾力があり、色がいきいきとしていて、押すと戻ること。原料がよく、製茶で葉を傷めていないことを示します。
炭化とは? 熟茶の葉底が黒く、硬くもろく、弾力がないことで、多くは渥堆発酵の行き過ぎによるものです。
肥嫩・匀斉とは? 肥嫩は芽と葉が肉厚でやわらかいこと、匀斉は葉の大きさや若さ・硬さがそろっていることです。