古韻堂 準備中のプレビュー · 価格と在庫は確認中です。オンライン決済はまだご利用いただけません
古韻堂GUYUNTANG TEA
会員
← プーアル茶の知識

布袋の揉み包みと石型:手作業で餅茶を圧す工程

雲南の茶山や茶工場を見学すると、いちばん面白いのが職人の手作業による餅茶づくりです。蒸籠から白い湯気が立ちのぼり、布袋がひるがえり、石型が人に踏まれて左右に回されます。餅茶の裏にある小さなくぼみは、このわずか数分の間に生まれます。

手作業による圧製の流れ

  1. 計量:規格に合わせて一枚分を量ります。たとえば357グラム。こだわる場合は、先に面茶、次に裡茶を入れます。
  2. 蒸し:底に穴のあいた蒸し筒に茶を入れ、沸騰した湯の上で30秒〜1分ほど蒸します。茶葉が柔らかくなり、粘りが出れば十分です。
  3. 袋詰め:蒸して柔らかくなった茶を、口を上にした布袋に入れます。
  4. 揉み包み:職人が袋の口をつかみ、回しながら絞り込み、同時に台の上で揉み押して、茶を平たい円形にまとめます。
  5. 内飛を入れる:内飛(ないひ:餅茶に埋め込む小さな紙片)は、茶を入れるときや揉み包みのときに茶の表面に置き、茶と一緒に圧し込みます。
  6. 石型で圧す:揉み終えた茶の塊を台に置き、石型をのせて人が上に乗り、左右にひねって圧をかけます。
  7. 形を固める:布袋ごと数分から十数分置き、餅茶が冷めて形が固まるのを待ちます。
  8. 袋をほどく:布袋をほどいて餅茶を取り出し、乾燥に回します。

布袋の役割

布袋は手作業の圧製に欠かせない道具で、ふつうは綿布やガーゼを縫って作ります。

  • 茶葉を包む:蒸した茶はばらばらなので、布袋でひとかたまりにし、圧すときに散らばらないようにします。
  • 形づくり:揉み包みのときの回転と絞り込みで、餅茶の丸さと厚さが決まります。
  • 通気:布には隙間があり、蒸気や水分が抜けるので、圧した後に蒸れにくくなります。

布袋はこまめに洗って干す必要があり、長く使うと色が変わります。年季の入った職人は、布袋の色を見ればその家がどれだけお茶を作ってきたかわかる、とよく言います。

餅茶の裏のくぼみはどうしてできるのか

揉み包みのとき、職人は袋の口をねじって一つの結び目にまとめ、この結び目が茶の塊の裏側の中央に来るようにします。石型で圧すと、結び目が茶葉を押し上げ、餅茶の裏にくぼみが残ります。「餅窩(へいか)」と呼ぶ人もいます。

くぼみには実用的な利点もあります。餅茶の中心が厚くなりすぎず、乾燥のときに水分が抜けやすくなります。崩すときも、くぼみがナイフを入れやすい場所になります。機械で圧した「鉄餅」は布袋を使わないため、裏が平らでくぼみがありません。詳しくは鉄餅:くぼみのない固く締まった餅茶をご覧ください。

石型とは

石型は円柱形または四角い石で、底が平らにならされ、上部や側面に取っ手が彫られていることがよくあります。重さは地域によって異なり、一人で動かすにもそれなりの力が要ります。圧製では、石型の重さに職人の体重が加わり、さらに左右にひねることで茶を平たく、しっかりと圧し固めます。

石型で圧した餅茶は、機械に比べて力のかかり方が穏やかで、締まり具合がほどよく、崩すときも層に沿ってはがしやすいのが特徴です。底に模様や文字が彫られた石型もあり、その場合は餅茶の表面に模様が残ります。

石型で一枚圧すのにかかる時間

熟練の職人なら、計量・蒸し・揉み包みから石型でひねって圧すまで、一枚あたり数分ほどです。石型で圧した後も、布袋ごとしばらく置いて形を固めます。一人が一日に圧せる餅茶の数には限りがあり、これが手作業の石型茶が機械圧の茶より高い理由の一つです。

手作業の餅茶の形が不揃いなのはなぜ

  • 揉み包みの力加減:揉み包みは毎回わずかに違い、茶の塊の丸さや厚さもそのたびに変わります。
  • 石型をひねる方向:人が石型に乗ってひねるので、力が完全に均等にかかることはなく、縁の片側が厚く片側が薄くなりがちです。
  • 茶葉の柔らかさ:柔らかい茶は粘りがよく丸く整いますが、粗く硬い茶は粘りが弱く、縁がほぐれやすくなります。

そのため手作業の石型餅は、縁が丸みを帯び、多少起伏があり、少し楕円になっていることさえあります。これは欠点ではなく、手仕事の跡です。機械圧の餅茶は縁がシャープで厚さも均一です。外観での見分け方はプーアル茶の圧製:蒸し、石型、機械圧と締まり具合をご参照ください。

手作業と機械圧、どちらを選ぶか

石型餅は締まり具合がほどよく崩しやすく、保存中の変化の速さも中程度です。機械圧の餅茶は固く締まって規格が揃い、変化はゆっくりです。手仕事のぬくもりが好きな人は石型を、安定性を重視する人は機械圧を好みます。どちらも筋の通った選択です。

圧製時の面茶と裡茶

こだわりのある手作業の圧製では、計量のときに茶を二回に分けて入れます。まず条索が美しく芽の多い「面茶」を、次に味わいの厚い「裡茶」を入れ、最後にもう少し面茶を上に散らします。揉み包みのときに面茶が外側に包まれるので、圧し上がった餅茶の表面には美しい芽葉が並び、崩すと中はしっかりした茶になっています。この「撒面」というやり方で、一枚のお茶が外観と味わいの両方を兼ね備えるのです。

よくある質問

圧製に使う布袋は何のためのものですか? 蒸して柔らかくした茶を包み、丸く揉みまとめて形を作るためのものです。布の隙間から蒸気も抜けます。

餅茶の裏のくぼみはどうやってできるのですか? 揉み包みのときに袋の口をねじってできた結び目が餅の裏に来て、石型で圧すとくぼみとして残ります。

石型で一枚圧すのにどれくらいかかりますか? 熟練の職人なら計量から石型までおよそ数分で、その後しばらく置いて形を固めます。

手作業の餅茶が丸くないのはなぜですか? 揉み包みやひねりの力加減が毎回違い、茶葉の柔らかさも粘りに影響するため、形や厚さに差が出ます。

プーアル茶の知識 に戻る

カート