茶葉の匂い移り:ほかのものと一緒に置けない理由
茶葉は優れた「消臭剤」です。昔、茶殻を冷蔵庫に入れて脱臭していたのもこの理屈です。長期保存するプーアル茶にとっては、この性質こそ用心しなければならない点になります。
プーアル茶は匂いを吸うか
吸います。しかもはっきりと。理由は三つあります。
- とても乾いている:国家標準では生茶の製品の水分を13%以下と定めており、乾燥した茶葉は空気中の水気を吸い、匂いの分子も一緒についてきます。
- 表面積が大きい:揉捻した茶葉は表面にしわが多く、餅茶に圧しても中には多くの隙間が残っています。
- 長く保存する:プーアル茶は何年も置くものなので、周りにわずかな匂いがあるだけでも、時間とともにお茶に蓄積していきます。
ですからプーアル茶の保存の四原則(乾燥・通風・遮光・無臭)のうち、「無臭」は乾燥と同じくらい重要です。詳しくはプーアル茶の家庭での保存方法をご覧ください。
キッチンに置くとどうなるか
キッチンは、お茶を置くのにもっとも向かない場所の一つです。
- 油煙と調味料:炒め物の油煙、醤油、スパイス、ネギやニンニクの匂いが、少しずつお茶についていきます。
- 湿気:炊飯、湯沸かし、皿洗いはどれも空気を湿らせます。
- 温度の変化:コンロ、オーブン、冷蔵庫の放熱で、温度が上がったり下がったりします。
キッチンに数か月置いたお茶は、淹れると油が酸化したような匂いや雑味がすることが多く、香りも濁ってしまいます。
家の中でほかに避けたい場所
| 場所やもの | 移る匂い |
|---|---|
| クローゼット | 樟脳、防虫剤、芳香シート |
| 浴室の近く | 湿気、洗剤、石けん |
| 新しい家具・新しい棚 | 塗料、接着剤、板材の匂い |
| プラスチックの収納ケース | プラスチックの匂い、こもると一層はっきり |
| たばこを吸う人がいる部屋 | たばこの匂い |
| 香水・精油・お香の近く | 香料の匂い |
| コーヒー豆やスパイスの瓶の近く | 強い焙煎の香りやスパイスの香り |
新しく買った木の棚や茶箪笥は、まず扉を開けて数週間換気し、匂いがないことを確かめてからお茶を入れるのがよいでしょう。容器の選び方は容器の選び方にあります。
生茶と熟茶を一緒に置くと匂いが移るか
移ります。熟茶には渥堆の堆味と比較的強い発酵の匂いがあり、同じ箱に入れると生茶の花の香りや蜜の香りが覆われて、飲んだときにこもった感じになります。おすすめは次のとおりです。
- 生茶と熟茶は分け、できれば別の棚にする。
- 香りの強いお茶(柑橘の皮を使った小青柑、花茶、燻した香りのお茶など)は専用の区画にする。
- 山頭や年代の違う生茶も袋や箱を分け、それぞれの個性を保つ。
- 買ったばかりで倉味の強いお茶は、まず別の場所で退倉し、ほかのお茶と一緒に詰め込まない。
小青柑やティーバッグの保存は龍珠・散茶・ティーバッグ・小青柑の保存方法にあります。
匂いが移ったら救えるか
匂いの種類と強さによります。
- 軽い自然な匂い(段ボールの匂い、別のお茶の匂いなど):包みを開いて乾燥して風通しがよく匂いのない場所に置けば、数週間から数か月でゆっくり抜けていきます。淹れるときに一回洗茶するだけでもかなり薄れます。
- 比較的強い食べ物の匂い、たばこの匂い:もっと長く置く必要があり、完全に抜けるとは限りません。
- 化学的な匂い(樟脳、洗剤、塗料、香料):きれいに抜くのは難しく、淹れても味はよくならないので、もう飲まないことをおすすめします。
対処するとき、コーヒーかすや活性炭などをお茶と直接一緒に置いて「匂いを吸わせる」のはやめましょう。それ自体にも匂いがあり、かえって状況を複雑にするおそれがあります。清潔な環境に移し、時間に匂いを運び去ってもらうのがいちばん確実な方法です。
匂いが移らない包み方
- 元の包装の綿紙を残す:最初の一層の守りです。
- 外側にもう一層:クラフト紙の袋や清潔な紙袋で、一枚まるごと隔てます。
- 専用の箱や棚に入れる:清潔な段ボール箱、風通しのよい木の棚など、お茶だけを入れるものに。
- 崩した茶葉:蓋つきの陶器の壺や密閉缶に入れ、1〜2か月以内に飲みきります。やり方は開けた餅茶・崩したお茶の置き方にあります。
古韻堂のプーアル茶 三角ティーバッグ ギフトボックスと氷島老寨 龍珠は、開封後に袋の口をきちんと閉じ、乾燥して匂いのない場所に置いておけば大丈夫です。
よくある質問
プーアル茶は匂いを吸いますか? 吸います。茶葉は乾燥していて表面積が大きく、しかも長く保存するので、周りの匂いや水気を吸着してしまいます。
キッチンに置くとどうなりますか? 油煙・調味料・湿気でお茶に雑味や油の酸化したような匂いがつき、温度の上下も保存によくありません。
生茶と熟茶を一緒に置くと匂いが移りますか? 移ります。熟茶の堆味が生茶の香りを覆ってしまうので、別々の棚に分けるのがよいでしょう。
匂いが移ったら救えますか? 軽いものなら乾燥して風通しのよい場所に数週間から数か月置けば抜けます。化学的な匂いは抜けにくいので、もう飲まないことをおすすめします。