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プーアル茶の水出し:夏の爽やかな一杯

暑い夏は熱いお茶が喉を通りにくいもの。そんなときは水出し茶がいちばんです。プーアル茶は熱いお湯でしか淹れられないと思っている人も多いのですが、実は水出しのプーアル茶には格別の味わいがあります。生茶の水出しは爽やかな甘さですっきり、熟茶の水出しはまろやかでなめらか。どちらも喉の渇きを癒やしてくれる、涼やかな一杯です。

水出しのしくみ

水出しは、低温の水で茶葉を長時間浸す方法です。低温では、茶湯に苦みや渋みをもたらす成分の溶け出し方がゆっくりで少なく、甘みやうま味をもたらす成分は比較的溶け出しやすいため、水出し茶はたいていより甘く、飲みやすくなります。水出し茶はカフェインの溶け出す量も、熱いお湯で淹れるより少なくなります。

基本の作り方

材料

  • 茶葉:約8~10グラム(または8グラムの龍珠一粒、三角ティーバッグ1包)
  • 水:湯冷まし500~600ミリリットル
  • 容器:清潔なふた付きのガラス瓶か水出しポット

手順

  1. 容器を用意する:熱湯で消毒するか、洗ってよく乾かします。
  2. 手早く潤茶する(おすすめ):熱湯で茶葉をさっと5秒ほど洗って捨て、固く圧された茶葉を少し開かせるとともに、茶湯をよりすっきりさせます。熟茶の場合はとくにこの工程をおすすめします。
  3. 湯冷ましを加える:茶葉を容器に入れ、湯冷ましを注いでふたをします。
  4. 冷蔵庫で浸す:冷蔵庫で6~8時間冷やします。前の晩に仕込んでおけば、翌朝には飲めます。
  5. 茶葉をこす:好みの濃さになったら茶葉をこし、それ以上濃くならないようにします。

生茶と熟茶の水出しの違い

生茶の水出し 熟茶の水出し
湯色 淡い黄金色 琥珀がかった赤
風味 爽やかな甘さ、花や蜜の香り まろやかで、木の香りやなつめの香り
浸す時間 6~8時間 8~10時間
向いている人 すっきりした口当たりが好きな人 まろやかで厚みのある口当たりが好きな人

龍珠の水出し

龍珠は固く丸められているので、冷水ではなかなか開きません。まず熱湯で一度潤茶して茶玉を少しほぐしてから、湯冷ましに入れて冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。8グラムの龍珠一粒に湯冷まし500~600ミリリットルがちょうどよく、冷蔵庫で8時間ほど置きます。

すぐ飲みたいときの水出し

待ちきれないときは、「熱く淹れて急冷する方法」が使えます。

  1. 半量のお湯でお茶を濃く淹れます(たとえば熱湯250ミリリットルで1~2分)。
  2. 茶湯を氷をいっぱいに入れたグラスに注ぎます。
  3. 氷が溶ければ、茶湯はちょうど冷たく、ほどよい濃さになります。

この方法は香りがよりはっきりし、お客さまのおもてなしにも向いています。

水出し茶の保存

  • 必ず冷蔵する:水出し茶は最初から最後まで冷蔵庫に入れておき、室温で一晩浸さないようにしましょう。
  • 早めに飲み切る:茶葉をこした後の水出し茶は、24時間以内に飲み切るのがおすすめです。
  • 容器は清潔に:使うたびにきれいに洗い、しっかり乾かします。
  • 清潔な水を使う:必ず湯冷ましか、そのまま飲める水を使ってください。

水出し茶のアレンジ

  • レモンを一枚:生茶の水出しにレモンを一枚加えると、甘酸っぱく爽やかに。
  • 果物と一緒に:水出しのプーアル茶はスイカやぶどうなど夏の果物とよく合います。
  • スパークリングティーに:濃いめの水出し茶に炭酸水を加えれば、爽やかなプーアルのスパークリングドリンクに。

水出しの濃さの調整

水出しは熱いお湯で淹れるより失敗しにくく、濃さは主に三つの要素で決まります。

  • 茶葉の量:茶葉が多ければ茶湯は濃くなります。8~10グラムに500~600ミリリットルが飲みやすい濃さです。
  • 時間:長いほど濃くなります。6時間ですっきり、8時間で豊か、10時間以上だとかなり濃くなります。
  • 茶葉の状態:細かい茶葉は味が早く出て、固く圧された茶は味の出方がゆっくりです。

初めて水出しを作るときは、6時間たったところでまずひと口味見してから、もう少し浸すかどうかを決めるとよいでしょう。

水出し茶が似合う時間

  • 夏の午後:冷たい水出しのプーアル茶を一杯。喉の渇きを癒やしてくれます。
  • 運動の後:甘い飲みものより、無糖の水出し茶のほうがすっきりします。
  • 食卓で:バーベキュー、揚げもの、鍋料理に合わせると、水出しのプーアル茶が口の中をさっぱりさせてくれます。
  • ピクニックやお出かけ:前の晩に仕込んで保冷ボトルに入れて持っていきましょう。

水出しの分量の目安

台湾の茶業改良場が水出し茶を紹介する際によく使う基本の比率は、茶葉20グラムに湯冷まし1,000ミリリットルで、冷蔵庫で浸すというものです。家でよく使うボトルに換算すると次のようになります。

水の量 茶葉の量 換算
500ミリリットル 8~10グラム 8グラムの龍珠一粒、またはティーバッグ1~2包
750ミリリットル 12~15グラム 龍珠約二粒
1,000ミリリットル 20グラム 龍珠約二粒半

プーアル茶の大葉種の茶葉は含まれる成分が豊富なので、水出しにしても味わいが豊かです。すっきりめが好きなら、茶葉の量を範囲の下限にしましょう。

水出しの温度と時間

  • 冷蔵庫の冷蔵室(約4~7°C):もっとも安定していて、6~10時間ならどれもよい風味になります。
  • 室温で浸すのはおすすめしません:台湾は室温が高いので、長時間浸すのは安心とはいえません。
  • 時間が来たらこす:好みの濃さになったら茶葉をこし出せば、茶湯がそれ以上濃くなったり渋くなったりしません。

水出し茶が濁るのはなぜか

冷蔵庫に入れておいた水出し茶が、霧がかかったように濁ることがあります。茶好きはこれを「冷後渾(クリームダウン)」と呼びます。茶湯の成分が低温で互いに結びついて析出する現象で、含まれる成分の豊富なお茶によく見られ、温度が戻ればたいてい再び澄んできて、飲んでも問題ありません。茶湯に酸っぱいにおい、粘り気、異臭が出ていたら置きすぎなので、もう飲まないでください。

よくある質問

プーアル茶の水出しは室温で作れますか? 最初から最後まで冷蔵庫で冷やすことをおすすめします。室温で長時間浸すのは、衛生面で安心とはいえません。

水出しに使った茶葉を、熱いお湯でもう一度淹れられますか? 淹れられますが、味わいはかなり出てしまっているので、熱いお湯で淹れるときは時間を延ばすか、そのまま煮出しに使いましょう。

水出し茶は何日もちますか? 茶葉をこした後は冷蔵庫で保存し、24時間以内に飲み切るのがおすすめです。

水出しには何グラムの茶葉を使えばよいですか? 茶業改良場が紹介している比率を参考にすると、おおよそ20グラムに湯冷まし1,000ミリリットルです。500ミリリットルのボトルなら8~10グラム、つまり龍珠一粒かティーバッグ1~2包です。

冷蔵庫で水出し茶が濁っても飲めますか? それは「冷後渾」で、茶湯の成分が低温で析出する現象です。温度が戻ればたいてい再び澄んできます。酸っぱいにおい、粘り気、異臭がなければ飲んで大丈夫です。

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